笑顔のまんま。
披露宴で最後に歌われた歌。
家族みんながサプライズで二人に贈った歌です。
両家はとても仲がよく
披露宴会場全体が一番一つとなった時でした。
今日撮影していて一番印象に残ったシーンだったと思います。

今日お邪魔していたのは
名古屋市にある
ガーデンパレス名古屋というホテル。
本日撮影させて頂いたお二人は
挙式の撮影に入らさせて頂くことが出来なくて
前撮りの映像を入れたエンドロールを制作させて頂きました。

ん〜〜〜。。
今年を振り返ると挙式を撮影させて頂けなかった方々が
本当に多かったなぁって思います。
これからも増えるかもしれません。

本日のお二人のように
挙式を撮影させて頂けない場合のエンドロールの制作
前撮りのあれこれなどをご紹介させて頂きたいと思います。

前撮りと言っても写真の前撮りとは違う


色々お話させて頂く前に一つ説明させて頂きます。

前撮りというと
勘違いされる方も少なくはないのが
映像の前撮り。

映像の前撮りってどんなの??
僕が映像を始めた頃は
映像を前撮りすると言ったら
写真の前撮りをしている所に参加して
横から前撮りをしている様子を撮影するというものが
一般的によく見られました。
というか
当時はそういう概念しかブライダル業界では無かったように感じます。

写真を撮影している様子を、
写真カメラに向かってポージングしている様子を、
写真カメラマンの位置から美しく撮影するためにポージングしている二人を
別の角度から映像は撮影する、
こんな前撮りの映像が多かったと思います。

僕はとても違和感だらけでした。
記録として撮影しているなら分かるのですが
映像の前撮りという意味では少し違うような感じがしていました。

写真カメラマンがポージングしてる二人を撮影する時
写真のカメラマンの場所は美しく撮るために計算されています。
そのポージングをしている時
映像カメラマンも全く同じところから撮るか
映像のために新たにディレクションしないと
素敵な映像にはならないものです。

また
映像にはカット割りというものがあります。
よくドラマなどでカフェで話してるシーンがあるとします。
・カフェの様子がわかる画
・二人とも映ってる画
・喋ってる人の表情がわかる画
 などなど
情景のわかるような必要なカットはたくさんあります。

そうなんです。
写真と映像では撮るもの、事が違うんです。
どちら方というと
写真の前撮りはポージングしてるところをメインで撮影します。
映像はもちろんポージングしてる二人も撮影しますが
何かを行なっているところを撮影します。
写真は類似カットや同じ場所での違うポーズをしても
画数が増え成り立ちますが
映像の場合
カット割りというものがあるので
一連の動きを撮影する際色々な角度からストーリーが繋がるように撮影します。

こういった違いがあります。

写真と映像の違い


写真と映像の前撮りは全くの別物
です。

写真は一枚に切り取る。
映像は動きや音を撮る。

だけではありません。

写真は一枚で完結します。
その瞬間を止めているような
その写真を見れば
その時の情景に戻れるというか
匂いに似ているというか
小説に似ているというか
想像力を豊かに働かせる力があるような。。。
映像にはない魅力があります。

映像はまた違います。
その時の空気感
感情
カット割り
また声や音楽、動きは
写真にはない魅力です。
動きや声は写真にはない
現実感があります。

その現実感を
より
映画のように
ドラマのように
普段味わえない自分達として映像に残すように
心がけています。

映像の前撮りはどうやって撮るの?


簡単です。
二人に楽しんで頂きます。
結婚式の披露宴でみんなに見てもらいたい二人を撮影させて頂きます。

今回のお二人は
新婦様の兄が新郎様と幼馴染で
よく昔から家に遊びに来ていました。
新婦様は昔から
兄のような人と結婚したいと思っていたそうで
次第に新郎様を意識されるようになったというストーリーがありました。
また、新郎様は大のバス釣好きで
その様子などみんなに見てもらいたいとおっしゃってました。

そうですね。
どちらかというと
自分達のPVを撮影するようなイメージです。
僕は写真を撮られるのが
実は嫌いです。
だから撮られている方の気持ちはわかります。
なぜ嫌いかって
出来上がりが想像つくんです。
カメラ目線で撮影されれば微妙な引きつった顔にもなっているだろうし
今、プロとして撮影させて頂いていることによって
どのレンズやカメラでどこから撮れば
だいたいの絵はわかるので
それがわかってしまうのが嫌いな理由かもしれません。

でも映像の場合一枚は想像つくかもしれません。
でも編集しどこでどんな音や音楽が入るかは
想像がつきません。
そういった意味で
楽しみにされるのもいいのではと
プロ目線で思います。

当日のエンドロールに前撮り映像を入れると言うこと


このようなエンドロールを制作されるクリエーターは
何人かいました。
実は最初ズルイって思っていた時期があります。
エンドロールのすごいところって
当日に撮影したものが
その日のうちに見れるというところです。
ついさっきの様子が
もう流れてるなんて驚かれる方も昔は多かったのではないでしょうか?

今はそれも当たり前になり
少しずつエンドロールの形は変わってきたように思います。
事前に撮影したものを当日入れるとクオリティがアップします。

当日上映されることへのサプライズ感
    ⇩
高いクオリティでの映像演出

と変化していると思います。

ただ、
あまり事前に撮影した映像を
当日の映像に入れすぎると
それは当日上映のエンドロールというより
事前に準備した映像となり
二次会で今日の様子をゲストに見てもらいたい方々にとっては
少し意味合いが違うものになってくるのも事実です。
エンドロールを流したいという理由には
・当日の様子がすぐに観れる
・二次会で流したい
・披露宴最後に流す映像が欲しい、もしくは演出が欲しい
・エンドロールはあるのが当たり前、そういうもの、
などなど

でも一番は
ゲストの方々へのおもてなし精神がベースとなる披露宴では
いかに最後
ゲストの方々に今日の結婚式はよかった!
って思ってもらうかだと思います。

挙式、披露宴全体でゲストの満足度が高ければ
最後にエンドロールがなくてもいいと思います。

満足度が上がった状態で
さらに喜んでもらうために
クオリティの高いエンドロールを流してもいいと思います。

エンドロールは最後にはお二人の記念のものとなりますが
入り口はやはりゲストのために流すということを
忘れなければ
とてもいいエンドロールになるのではないでしょうか?

今日の映像
Kei + Yurie Wedding